新潟加島屋

創業170周年 代表の想い
Representative thoughts

手間をかけた手作りの味を受け継いで、加島屋は創業170周年を迎えました。

加島屋の創業は、安政2年(1855年)。                                                                                  
大河の豊かな恵みを活かした塩干物の店として商いを始めました。
手作りの味と心を受け継ぎ、当たり前のことをひと筋に
170周年を迎えた、代表・加島長八の想いをお伝えします。

お客様と海の恵みに感謝し、変わらぬ味をお届けします。

この商売を170年も続けてこれたことを、まず一番に嬉しく思います。
いつの時代も加島屋の商品を愛してくださったお客様方のおかげと、
心より感謝申し上げます。
豊かな海の恵みを与えてくれる自然への感謝も忘れたことはありません。
温暖化の影響が懸念される昨今、加島屋の味覚となるその原材料の確保が
一番気がかりなことです。加島屋では多くを北海道から仕入れています。
漁のシーズンが始まると、社員は現地に赴き、加島屋の商品に最も適した
素材を、自分の目で見て、手で触れて吟味を重ね選び抜いています。
仕入れは常に真剣勝負。地元の協力会社さんも、加島屋さんの質は
落とせないと、全力でサポートしてくれます。
こうした両者の熱い想いによって、毎年加島屋の商品に見合う品質を
維持することができています。
これも長年にわたり育んできた信頼関係のおかげと、有難く思っています。
カナダ・バンクーバー島の入り江で生育しているキングサーモンも
順調に水揚げされています。
天然のキングサーモンが禁漁になることを見越し、カナダに養殖会社を
設立して35年。
およそ20年ほど前から世界最高品質のキングサーモンを安定的に
生産できるまでになっています。
ここでは、魚にストレスがかからないように自然に近い環境で、
稚魚の生産から飼育、水揚げまでを徹底した管理の下で行っています。
その厳格な生産管理によって、厳しいカナダのオーガニック認証も取得。
環境に優しい安心・安全なキングサーモンを育てながら、
変わらない味づくりに努めています。
また、ブリや鰻など、これまで扱ってこなかった魚種にも着目し、
新商品の開発に取り組んでいます。



変わるニーズの中でも選ばれ続ける商品を。

お客様の購入目的やギフトとしての選び方、贈り方にも
大きな変化が出てきたように感じています。
これまではお中元、お歳暮といった昔ながらの儀礼的なギフト需要が
多かったのですが、最近は自分で購入し、本当に美味しいと
納得した品を、大切な人に、想いを伝えたい時に贈る。
そんな人と人のコミュニケーション手段としてのギフトが
増えてきているようです。
真に良いと思う品を自分で見極めて選ぶ方々のために、
加島屋製品の本質や味づくりの姿勢をより深く知っていただけるよう、
カタログやWEBなどで積極的に伝えていく工夫をしています。
ギフトだけでなく、ご家庭で自分用に購入される「お取り寄せ」の
ニーズも年々増えています。
加島屋では、そうした「ご自宅用」「ご自分用」のニーズに
お応えした製品の開発も進めています。
これからも、味わってみたい、贈り物にしたいと選んでいただける
ような魅力ある製品づくりに励んでまいります。



お客様の声に耳を傾け、新しい需要を見極めて、商品開発を続けています。

お客様の声は何よりも貴重な情報です。
私どもは常に耳を傾け、味づくりやサービスに活かしてきました。
ご存知のように、加島屋の看板商品「さけ茶漬」は、母の愛情を形にした
大ヒット商品ですが、その瓶詰めは、大学生のお孫さんに送って
あげたいと空き瓶を持参したお婆さんの愛情がヒントに。
人気の「一口筋子」もお客様の声から生まれたものでした。
昨年登場した冷凍流通商品や減塩商品。
実はこれも多くのお客様の要望から誕生しました。
加島屋は素材本来の美味しさを味わっていただきたいとの想いから、
作り立てを冷蔵でお届けしていますが、「賞味期限を長くしてほしい」
「塩分を控えめにしてほしい」などの声が多く寄せられました。
これを同時に解決するために、冷凍化することを決断。
時間はかかりましたが、冷凍保存設備、冷凍輸送の課題をクリアし、
ようやく冷凍流通商品の販売に漕ぎ着くことができました。
健康を気遣う方には減塩商品も好評で、今後は両方のラインナップを
充実させていく予定です。
加島屋は常に新しいニーズをキャッチし日々商品開発に奮闘しています。

当たり前のことを積み重ね、加島屋の味と心をつなぐ。

私は加島屋の社員たちをとても誇りに思っています。
仕入れの現場でがむしゃらに励む社員、手間を惜しまず
心を込めて作業する製造担当、丁寧に真心で接客する販売担当。
それぞれの持ち場で生き生きと仕事をする姿に触れるたび、
加島屋の味を愛してくれているんだなと、とても幸せに感じます。
加島屋が作るのは、高級料亭のような特別な味ではありません。
普段の食卓で食べていただく品ばかり。
ただ、毎日の食卓が笑顔になることを願い、素材にこだわり、
手間をかけた手作りの味を大切にしています。
そうした加島屋の味と心を、先輩から後輩へ伝えつないでいく。
手間を惜しまず当たり前のことを真心込めて続けていく。
その日々の積み重ねが、またこれからの加島屋を
つくっていくのだと思います。

代表取締役 加島 長八

1964年、新潟県新潟市生まれ。1992年、加島屋に入社。2006年、代表取締役就任。料理好きで、加島家では毎日の朝食づくりを担当。社員やパートナーとともに数百のオリジナルレシピを開発し、ホームページやカタログ等でご紹介しています。

加島 長八

「私からのおすすめ」商品

加島屋の商品を使ったかんたんレシピも掲載中
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